
癌でも癌でなくても、人はいつか死ぬんだから、今日を納得していきようと思う。
<無農薬野菜を娘に食べさせたい>
「ステージ4の癌は治らない」
と何度も反芻するように自分の中で唱えると、
そのうちやけくそなのか
「誰でも必ず死ぬ、面白おかしく天寿を全うするさ」
と反射的に言葉が湧き上がってきた。
娘のアトピーはほぼ完治といえるほど、美しい
肌となり、食べ物の大切さを痛いほどしった私は
娘の主治医の「化学薬品に弱いですね」という
ことばがずっとひっかかっていて、それなら、
化学肥料も農薬も使わないで食べ物を育て、
いつまで、この身体がもつかはわからないけど、
娘といっしょに畑で自分達の食べるものを作ろうと
思い立った。
健康体でも厳しいのに、私は2反近くの畑をかって、
野菜の苗を植え始めた。
「あほなことして、あんた死ぬよ。安静第一」
といってくれる多くの人の中、思うようにしたら
いいよ。草刈りとか手伝うからと・・・神様のような
友人の助けをうけて、農業をはじめた。
神様4人衆(のちに詳しく・・)のお陰でライムギ
菊いも さつまいも 豊作。
いろいろ考えて最後にたどりついたのはただ
「娘が大事」「娘に最善の今を伝えたい」
本当に単純で短絡的な母だけど、愛を形で伝えたいと
思った。それを形で残したい・・
私のつくったにんじんを甘いといって食べる娘を見たら
なんだか元気が湧き上がる。
神様四人衆様 ありがとう。ほんとにありがとう。
・