⑭ やけくそか?農地を買って、無農薬野菜を作り始めた

癌でも癌でなくても、人はいつか死ぬんだから、今日を納得していきようと思う。


<無農薬野菜を娘に食べさせたい>

「ステージ4の癌は治らない」
と何度も反芻するように自分の中で唱えると、
そのうちやけくそなのか
「誰でも必ず死ぬ、面白おかしく天寿を全うするさ」
と反射的に言葉が湧き上がってきた。

 娘のアトピーはほぼ完治といえるほど、美しい
 肌となり、食べ物の大切さを痛いほどしった私は
 娘の主治医の「化学薬品に弱いですね」という
 ことばがずっとひっかかっていて、それなら、
 化学肥料も農薬も使わないで食べ物を育て、
 いつまで、この身体がもつかはわからないけど、
 娘といっしょに畑で自分達の食べるものを作ろうと
 思い立った。
 健康体でも厳しいのに、私は2反近くの畑をかって、
 野菜の苗を植え始めた。

 「あほなことして、あんた死ぬよ。安静第一」
 といってくれる多くの人の中、思うようにしたら
 いいよ。草刈りとか手伝うからと・・・神様のような
 友人の助けをうけて、農業をはじめた。
 神様4人衆(のちに詳しく・・)のお陰でライムギ 
 菊いも さつまいも 豊作。

 いろいろ考えて最後にたどりついたのはただ
 「娘が大事」「娘に最善の今を伝えたい」
 本当に単純で短絡的な母だけど、愛を形で伝えたいと
 思った。それを形で残したい・・
 
 私のつくったにんじんを甘いといって食べる娘を見たら
 なんだか元気が湧き上がる。

 神様四人衆様 ありがとう。ほんとにありがとう。