⑬ また・・また・・転移・・でも名医見つかる!

放射線治療完了後半年たって、癌マーカCEAは基準値以下まで下がり、
放射線治療前には想像もつかなかった幸運に深く感謝した日々。
しかしそれは長く続かなかった。


<放射能治療完了→再発?>

一通りの放射能治療が2022年3月末
に終わった。これから一年間、放射線の
結果を待つ時間。。。
「できる外科的処置は全部終わりました。
薬についての相談をできる先生を探してね。」

副作用ができるだけ少ない抗がん剤。
私が飲める薬を使っていらっしゃる先生
を新たに短期間で探さなくてはならなか
った。

 主治医にいただいタモキシフェンという
乳癌の標準薬も、飲んで3日目に骨と目に
軋むような痛みで夜中に目が覚め、怖くて
止めると2日目にはその痛みが止むという
ことを2回繰り返し、とうとう飲めなくな
ってしまっていた。

以前の薬の影響か?両足の感覚ももどら
ないままなのに、これ以上体に不自由な
部分ができる可能性は避けたい。でも、
転移はもっともっと怖いという気持ちで
落ち着かないまま、毎日WEBで抗がん剤
の作用順序と効果、病院が出しておられ
る治癒データ、治療方針を探し続けた。

できれば保険治療もされている先生に出
会いたいと思った。
ステージ4で完治を望めないこの乳癌。
先も長く続く?であろう治療の費用を考え
ると、快適で安価な費用で長く日常生活
を保てる、私の薬への耐性の低さを理解
してくださり、微細な薬量の調整と癌治

療の共存のバランスを探す協力をしてく
ださる経験豊かな先生を探さなくてはな
らない。

放射線では一時はおさまっているだけ。
再発は時間の問題だと分かっていた。

「ママ、お目め腐るよ・・・」
娘に言われるほど、一日のほとんどを
コンピュータに向かって治療方と病院
について調べた。
HPにご自分の実績をのせておられる病
院を探し、自分に合いそうだと思う治
療をされている病院を見つけるや電話
で直接詳細を聞いた。
製薬会社にも薬の実績を問合わせ、
動物の癌治療で定番や実績のある治療
や薬物、サプリメントに関してもそれ
が大型哺乳類について有効とのエビデ
ンスがあるものには、自分の体で個人
輸入で試した。



見つけた!京都市。家から車で一時間
半。経口抗がん剤の副作用が少ない
ものと、効果を補うためにホルモン剤
等を併用され、また薬量を調整して末
期癌の長期生存者を多く輩出されてい
る個人病院。
肝臓の癌を放射能で切除
したばかりだというと、その滋味深い
笑顔の先生は、
「いろいろ調整しながらいっしょに頑
張ろ。同じような病状でも、20年以
上普通に、お元気な方々もここにはお
られるよ。」


まだ治療も始まる前なのに、先生の言
葉を聞いただけで安心感からフッと涙
が出そうになった。

先生のもとでヒスロンHとフルツロン
酸。そして副作用を弱めるために大量
の重曹水と合わせてこれらを同時に飲
むといいう方法をとった私の癌マーカ
は急激に下がり始めました。(本来3
種類を混合するところ、調整で2種類
としていただき、量も減らしてもらい
ました。この量では不安があるけれど
また考えましょうと。)
そして、4か月後の7月、癌マーカー
の値はとうとう平常値ぎりぎりまで落
ちたのです!