
2021年のクリスマス。主治医の検査をすませ、放射線手術へ・・・でもその後4ヶ月で再発・・・
<治験にすがる> 薬にだけ頼れない私は放射線治療コータック (増感放射線治療)という治験を受けたい と思い、高槻市の大阪医科大学に頼った。 幸い、症状から保険の範囲内でコータック治 療が受けられることがわかり、すぐ申し込んだ。 治験の条件は、コータック治療のみでの完治を 望めず、転移箇所は多くないことが条件で私は 幸い治験の対象となることができた。 「治験対象となります。予約を取って診察にお いでください。」 大阪医大の担当の先生から直接電話をいただい たのが2022年1月。治験終了間際だった。 ((注)大阪医大のコータック治験は2022 年度内で終了しています。) 右胸胸筋に広範囲に深く浸潤した私の乳癌は、 もし外科手術ができたとしたら右乳房全体の切 除、胸筋も広範囲に切除が必要とされ、右上半 身に大きな副作用が生じることは避けられない 状況でした。放射能なら腕の運動機能は残る! 2022年の2月いっぱい、私は放射線治療に 通った。治療に専念した2月が終わり、最後の 検診で大阪医科大の先生より、CTの結果診断。 「残念なお知らせがあります。肝臓に転移が複 数みつかりました。」 と足元が崩れるようなお知らせをもらった。 癌患者にとって、肝転移は進行が早いこともあ ってほぼ余命宣告に等しいものだという自覚が あったので 「ここまで・・か・・・」 私は床をだまって見つめた。 しばらく沈黙の後、 「でもね3個だけ。3個までなら保険で切れる。」 と担当医。 「今日、このまま予約をとってください!」 私は思わず叫んでいた。
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